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一般的吸音材の紹介
2018/06/23
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吸音とは
多孔質材料の内部に、音が入り込み拡散することにより、音のエネルギーが振動を伴った熱エネルギーに変換されて反射音が小さくなることを吸音と言います。
熱エネルギーに変換するという所から、断熱材として使用されている物も多く、取り扱い方法が専門的である物が多いです。以下、代表的な吸音材を紹介します。
グラスウール
吸音材の王様。断熱材としても良く使われますが、性能、価格共に大変優れており、最も多く使用されているであろう吸音材です。しかし、ガラス繊維の為、種類によっては表面を触るとチクチクします。
また、湿気に弱く、水分を吸収すると吸音効果が著しく低下する為、設置状況によっては使用制限や、特殊な加工が必要となります。
密度や厚みによって効果の期待できる周波数が変わる事や、取り扱いによっては繊維の飛散が起こりうる為、取り扱いには注意が必要です。
ロックウール
前述したグラスウールはチクチクする表面を嫌われる事が多く、グラスウールの代替品としてロックウールは良く使用されます。
性能、価格共にグラスウールに劣りますが、上記の様な理由や、断熱効果がグラスウールより優れている為、用途によってグラスウールとの使い分けをされているようです。
連続気泡構造(ウレタン、メラミン、ゴム等)
よく吸音スポンジなどと呼ばれていますが、通常のスポンジが独立気泡なのに対して吸音効果を持つスポンジは連続気泡となっています。ウレタンフォームや、コンクリートなどを発泡させる過程で連続気泡、独立気泡が分けられます。
吸音とは多孔質材料の中入った音が拡散する事を言いますが、独立発砲では音が拡散せずほとんど吸音効果を見込めません。
連続気泡体と独立気泡体の見た目の違いは殆ど無い為、スポンジを貼れば吸音効果につながる、スポンジならなんでも吸音材だと勘違いされる人が多く、場合によっては、販売している側ですら勘違いしている場合もあり、誤った防音工事につながる可能性が高く、使用材料の選定には注意が必要です。
性能としてはグラスウール、ロックウールに劣りますが、加工しやすく、様々な種類が存在する為、幅広い用途で使用できます。
以上で、ほぼ9割以上の吸音材を紹介しました。数は少ないですが、選定、加工、使用方法を誤れば、全く効果がなくなります。
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