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~「海外代理店がやってきた」シリーズ~ を書き終えて

2025/07/23

この度「海外代理店がやってきた」シリーズ全6稿を書き上げ、次に「海外出張」シリーズを構想していたところでしたが、思いの外多くの反響を頂いたため、ご紹介を兼ねてもう1稿書かせて頂くことになりました。
広く皆様に読んで頂けたことを大変ありがたく思うと同時に、誰もがそれぞれの場所で、日々の仕事を通じて課題と向き合い、何とか解決の糸口を見つけようと奮闘されていることを知るきっかけとなりました。
また、コラムの中にも登場した、過去に私自身が関わった企業でお世話になった方々からも励ましのご連絡を頂きました。以下、コラムのエピソードを交えながらご紹介させて頂くとともに、この場を借りて御礼申し上げます。

「南さんは、その製品を愛していますか?」

【グローバル顧問:南治子のコラム8】海外代理店がやってきた No.3
https://www.soundenvironment.jp/technology/welcome-our-global-distributor-haruko-minami-advisor-3/

第3稿で、スウェーデン企業の支援をしていた際に仕事が思うように進まず、他のスウェーデン企業の営業部長さんに悩みを打ち明けた話を引用しました。
その時に頂いたアドバイス「南さんは、その製品を愛していますか?」に対しては、様々な反響を頂きました。

某大手素材メーカー 部長職

「この言葉はすごく重いですね。正しい思考法だと感じました。」

大手人材派遣業 営業職

「『私は間に立つ人間として、伝えるべきは装置の背後にいるエンジニアの情熱ではないかということに気づいたのです。』
これ、すごい答えが出ましたね。機材(商品)そのものではなく、そこに携わるエンジニアの情熱、物作りの真骨頂こそ、メーカーの最大の強みであり、南さんが伝えるべきことであると。」

大手商社 課長職

「弊社が取り扱う製品は繊維からスタートし、高機能材料へと変遷してきましたが、現在に至る過程で、『売る製品を愛する』という心構えや情熱が希薄化していることに気づかされました。コラム、課のメンバーに共有してもよろしいでしょうか?」

上記メーカーの部長さん、および商社の課長さんのお二方は、まさに過去スウェーデン企業支援時代に材料調達で大変お世話になった方々です。当時は小さな欧州ベンチャーから見るとまぶしいほどのグローバル大企業でした。その会社でソノーラのコラムがお役に立てるとは、改めてソノーラの持つオンリーワンの力強さが、会社の規模に関わらず輝いて見えることに誇りを持ちました。
また、人材派遣業の方とは現在、働き方の多様化について意見交換をしています。私自身欧州ベンチャーでは契約形態に関わらず、ゴールに向かって一丸となって走るチームの一員という意識を抱いていましたし、また先方も対等な扱いをして下さったからこそ、プロジェクトが短期間であれ志を共有し、貫くことが出来ました。
翻って日本企業では、まだまだ正社員か否かという線引きが強く、有期雇用となると契約が更新されるのか不安になったり、終わりが見えているとやる気を失ったり、またそのような意識にさせてしまう受け入れ側の企業風土にも一因があると思われます。それとは裏腹に、安定があっても社員の情熱が希薄化し、ただただ目の前の業務をこなしているだけの場合もあるわけです。これはある程度成熟した企業では致し方ないことなのかもしれません。
ゴールはどこにあるのか、そこに向かって皆が走りたいと思えるか。そのパーパスは何なのか、思いを共有できているか。そして、そこにメンバー全員がついていきたいと思える真のリーダーは存在しているのか。

「ミナミさんのソノーラ愛と文章力」

人は、他人から客観的な指摘を受けて初めて気づかされることがあります。
シリーズ全体を通して、こんな感想も頂きました。

「ミナミさんのソノーラへの愛とリスペクトを感じます。」
「ソノーラっていい会社なんですね。(ソノーラの)これからがますます楽しみです。」
「ミナミさんとソノーラの夢が素敵な形で叶いますように。」

自分の中にいつの間にか芽生えていた「ソノーラ愛」。それは、この「書き続ける」という行為をしたからこそ浮き彫りになったのだと思います。
あるいは、愛という強い思い入れがあるからこそ、書き続けられたのかもしれません。
また、以下の質問も多くの方から頂きました。

「ミナミさんの文章は、文学作品のようにすらすらと読めて引き込まれます。
あまりビジネス記事では見かけない文体です。もしかして文学のお勉強をされていたのでしょうか。」

はい。私は過去に作家を目指し、筆を折った人間です。
ビジネスとは文学の対極にあるものだと長年思い込んできました。
その固定観念を打ち破ってくれたのが、ソノーラ会長の言葉でした。

「ミナミさんの文章力を生かして、我が社のコラムを執筆してみませんか。」

私はシリーズの中で、創業者は以下を兼ね備えていると書きました。

  • 他にはない先見の明
  • 誰よりも早く起こせる行動力と決断力
  • 迷いのないまっすぐな統率力

【グローバル顧問:南治子のコラム10】海外代理店がやってきた No.5
https://www.soundenvironment.jp/technology/welcome-our-global-distributor-haruko-minami-advisor-5/

ソノーラ会長の審美眼なしでは、対極にある文学とビジネスを融合させるという発想は生まれませんでした。
改めて今回、様々なご感想をお聞かせ下さった読者の皆様に感謝申し上げるとともに、この場で自由に描くことを後押しして下さったソノーラ会長にも厚く御礼申し上げます。

(終わり)

ソノーラテクノロジー株式会社 顧問 南 治子
<略歴> 関西学院大学文学部フランス文学科卒業後、ベルギー王国総領事館商務部勤務を経て、企業顧問・コンサルとして独立。主に欧州企業の日本市場進出支援を行う中で、日本のすばらしい数多くの中小零細ものづくり企業と出会い、日本から世界へフィールドを広げる企業支援も手掛けるようになる。ソノーラでは主に欧州市場新規開拓を支援。

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