技術情報
ソノーラの無響室はどの規格の“どのレベル”に適合しているか?
2025/06/12
- 無響室・防音室のソノーラ
- 技術情報
- ソノーラの無響室はどの規格の“どのレベル”に適合しているか?
無響室は、外部音や反射音の影響を極限まで抑えた自由音場(Free Field)を再現する特殊な空間です。この性能を定量的に評価するため、国際規格 ISO 3745:2012 および ISO 3744:2010が広く用いられています。
無響室が満たすべき基準:K2とは?
無響室の性能指標のひとつに環境補正値 K2があります。これは、測定対象の音に対して、試験室の反射や吸音の影響を補正する値です。
ISO 3745:2012(精密測定用) | K2 ≦ 0.5 dB |
---|---|
ISO 3744:2010(実用測定用) | K2 ≦ 4 dB |
つまり、K2が小さいほど、空間が理想的な自由音場に近く、音響測定の信頼性が高いということになります。
ソノーラ無響室の適合レベル
ソノーラの無響室は、ISO 3745:2012 に適合した K2 ≦ 0.5 dBの自由音場空間を実現しています。これは、精密な音響パワー測定が可能な最高水準の性能レベルです。
特徴
- 逆二乗則が厳密に成立する設計
- 高性能吸音材「BFW(Broadband Fractal Wedge)」を採用
- HBK社による第三者技術コンサルテーションを導入
- ISO3744(K2 ≦ 4 dB)対応の半無響室にも柔軟に設計対応
まとめ:信頼性と快適性を備えた無響室ソリューション
ソノーラの無響室は、国際規格 ISO 3745 に完全準拠し、K2 ≦ 0.5 dB の自由音場性能を保証。高精度な音響測定を必要とする研究・開発環境に最適なソリューションです。
技術情報 新着記事
-
2025.06.12
ソノーラの無響室はどの規格の“どのレベル”に適合しているか? -
2025.06.10
【グローバル顧問:南治子のコラム11】海外代理店がやってきた No.6 -
2025.06.07
ISO 3744 vs 3745 vs 3746:どれを選ぶべきか? -
2025.06.02
【5分で解説】ISO 3745とは?無響室での音響測定の国際標準をわかりやすく解説! -
2025.05.28
竜の鳴き声が聞こえるお寺 “鳴竜”の話 -
2025.05.24
フレームレス無響室 -
2025.05.19
【グローバル顧問:南治子のコラム10】海外代理店がやってきた No.5 -
2025.05.14
【グローバル顧問:南治子のコラム9】海外代理店がやってきた No.4 -
2025.05.12
人体は “吸音材”? -
2025.05.07
従来の残響室とソノーラの鋼製残響室の違い
SHOW ROOMソノーラ・ショールームのご案内
無響室・防音室メーカーであるソノーラテクノロジーでは、東京、静岡、愛知、兵庫を拠点に、全国対応が可能です。音響測定・調査・診断~設計製造・施工・保証迄の自社一貫体制です。また御殿場市の「富士山テクニカルセンター」には無響室・防音室のショールームがあります。実際に測定器を使用した状態で、当社製品の高い性能を確認いただきながら、独特の無響空間を体感することができます。またショールームの他に、当社紹介の映像、工場の見学も合わせて実施しております。国内にて無響室を無料開放している機関はほとんどありません。製品の購入を検討されている方、当社へ興味をお持ちの方、 一般の方、メディアの方など業務外での御利用も可能です。是非お越し下さい。
※現在、一時的に一般個人の方の見学予約を中止させて頂いております。御了承の程お願い致します。
〒412-0046 静岡県御殿場市保土沢1157-332 東名高速道路 御殿場ICより約15分
TEL 03-6805-8988 / eFAX 03-6740-7875(全支店共通)
CONTACTお問い合わせ・パンフレット請求
ソノーラテクノロジーの商品に関するお問い合わせやご相談は お問い合わせボタンよりお気軽にご連絡ください。 資料を郵送でご希望の方はパンフレット請求ボタンよりご連絡ください。