技術情報

DIY防音室(アルミフレームを基本とした作り方)

2023/11/06

産業用防音設備の専門メーカー、ソノーラテクノロジーの技術者である筆者独自のDIY防音室:作り方について解説致します。
※ 防音室の作り方は多様ですし、製作される方のスキル、経験によっても出来る範囲は限られます。あくまでも一例です。

DIYで防音室を作るといっても、日曜大工が得意な方にとっても意外と大変な作業ですし、椅子や棚と違って防音室はかなり大きさがありますので部材も大きく、運送上の制限、切り残った端材を捨てるのにもお金がかかります。

そこで、オススメなのがアルミフレームを使用した防音室です。
アルミフレームの販売店としてはミスミ社やSUS社が有名ですが、「:: SUS :: 3D作図ソフト Unit Design ::」のように3Dでアルミフレームや板を組み合わせた設計が出来、出来上がった3Dデータをもとに部材を発注することが可能です。

このことにより、大きな板や木材をホームセンターで購入して切った貼ったという作業がなくなります。
端材やゴミもなく、寸法精度の高い間違いのない部材が手に入ります。
一般の方では作ることが難しいドアも3Dデータで構築可能です。

3Dデータの作り方についてはYoutubeで解説されている方もいます。

(1)アルミフレームで作りたい寸法の部屋の周囲枠を設定する。  

→ 60×60のアルミフレームで外寸W1000×L1500×H1900を描く

(2)アルミフレーム連結材を設定する。

→ コーナージョイント+ボルトで接続する

(3)ドアを設定する。

→ W880×H1780のフレーム内に収まるようドア用のアルミフレームを描く
→ 密閉をするためのゴムパッキンなどを設定する

(4)アルミフレーム外板を設定する。

→ アルミフレームに貫通ボルト用スロットを設定、アルミ板1.5mm厚をボルトで取り付けるようにする

(5)換気口を設定する。

→ 外板の一部を100×100の開口部とする。

(6)サイレンサーダクトを設定する。

→ W200×L600×H200の箱を描く(箱内には後に吸音板を貼る)

(7)配線用貫通穴を設定する。

→ 配線を通すための穴として、外板の一部に直径50程度の穴を加工する。

ここまでで防音室のベースが出来上がります。
この状態でアルミフレーム会社に発注します。
ただし、このままでは密閉がなされていない、遮音性能は非常に低い状態ですので、アルミフレーム部品を組み立てた後、以下を追加施工していきます。

(1)隙間、目地を埋める。

→ フレームの繋ぎ目、パネルの繋ぎ目などの隙間、コーキングやパテ処理を行う。

(2)外板の内側に遮音材を施工する。

→ 市販の遮音ゴム、ベニア板(指定寸法にカットしたものなど)を貼り付ける

(3)内装吸音板を施工する。

→ 市販の吸音材を施工する。

その他、アクセサリーを追加していきます

(1)電源を防音室内に設ける。

→ 部屋のコンセントから延長コード+電源タップを配線用穴から通す。隙間はパテ処理をする。

(2)照明をつける。

→ 電源タップにクリップ式ライトを繋ぐ。

(3)ドアのゴムパッキンを取り付ける

→ 設計していない場合。市販のパッキンシールを貼り付ける。

完成・・

いかがでしょうか、アルミフレームを使うことで、ある程度の防音室を作ることができます。
後日になりますが、こちらの参考例を図を用いて詳しく紹介していきたいと思います。

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