技術情報
車外騒音測定
2022/12/19
- 無響室・防音室のソノーラ
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半無響室構築にあたり、「車外騒音測定」のニーズが高まっています。
車外騒音（パスバイノイズ）は車両走行時の騒音などのことを指します。近年は、静音化技術の発展により車外騒音も抑えられていますが、国連四輪車走行騒音規制（UN/ECE R51）の改訂により車両の市街地での走行状態での音響上の評価が求められていることなどが理由の一つです。（R51.03）
このパスバイノイズを測定するためには、車両メーカーはテストコースなどで車両を走行させた状態で測定することもあります。しかし、テストコースの構築には高額な費用と場所が必要となります。また、雨天時、強風時など環境によって測定状況が変化してしまう問題もありました。そのため、半無響室内にシャーシダイナモを設置し、車外騒音を室の中で測定する方法「インドアパスバイ」が当業界ではトレンド、基準となりつつあります。これは、屋外での測定環境を室内にバーチャルに配した方法と言えるでしょう。
音はマイクロフォンにより計測しますが、走行車両の音はその通過時に必要となることから、特定の場所に設置したマイクロフォンから音を拾わなければなりません。そのため、インドアパスバイの際は、シャーシダイナモ上を走行する車両の両サイドにマイクロフォンを複数並列に設置します。
※ 関連規格例：ISO362-3 Measurement of noise emitted by accelerating road vehicles
また、その他測定方法に対する半無響室にも関連規格があります。
その他測定方法に対する関連規格
・ISO3745:2012 Acoustics — Determination of sound power levels and sound energy levels of noise sources using sound pressure
・ISO26101-1:2021 Acoustics — Test methods for the qualification of the acoustic environment
また、ハイブリッド車や電動車が歩行者などに音として認知させるための接近通報装置音の測定も半無響室内で行われるようになってきています。接近通報音は義務化により周波数（Hz）や音圧レベル（dB）の規定がなされています。
当社は、これらの規格に対応した半無響室を構築します。すでに、車外騒音用半無響室は国内の主要自動車メーカーに複数実績があります。ですが、関連規格は近年改訂をされており、今後もその可能性が高いです。そのため、既存の技術では規格の改訂に対応出来ないという自体も起こり得るでしょう。だから、私たちは常に技術開発を進めなくてはなりません。この進歩についていけない無響室メーカーは時代から取り残されるでしょう。
SHOW ROOMソノーラ・ショールームのご案内
無響室・防音室メーカーであるソノーラテクノロジーでは、東京、静岡、愛知、兵庫を拠点に、全国対応が可能です。音響測定・調査・診断～設計製造・施工・保証迄の自社一貫体制です。また御殿場市の「富士山テクニカルセンター」には無響室・防音室のショールームがあります。実際に測定器を使用した状態で、当社製品の高い性能を確認いただきながら、独特の無響空間を体感することができます。またショールームの他に、当社紹介の映像、工場の見学も合わせて実施しております。国内にて無響室を無料開放している機関はほとんどありません。製品の購入を検討されている方、当社へ興味をお持ちの方、 一般の方、メディアの方など業務外での御利用も可能です。是非お越し下さい。
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