技術情報

音を測定するための防音?

2020/10/29

音を測定するための防音について解説

「防音」というと、住宅で楽器を演奏するための防音室やスタジオなどが一般的だと思います。

ソノーラテクノロジーは一般的な防音ではなく、自動車メーカーや家電メーカーなどの製品の音響を測定するための、防音検査室や無響室、無響箱といった製品を製造しています。

つまり、音楽用の防音ではなく、音を測定するための防音が必要になります。

(例)
ある家電メーカーA社では、A社の製品である卓上ファンの風切り音がうるさいというクレームがユーザーから頻繁に発生していたことから、静音化した卓上ファンを開発しようと考えました。そのためには、卓上ファンの試作品、従来品の騒音値を測定する必要がありました。

卓上ファンの試作品、従来品の騒音値を測定するための騒音計や環境とは

騒音値を測定するためには、騒音計や測定出来る静かな環境が必要です。ですが、具体的にどのような騒音計や環境が必要なのかが分からず、開発担当者は、ソノーラテクノロジーへ相談しました。

その結果、以下のような騒音計と環境を構築することになりました。

  • 測定装置:騒音計(周波数分析器付)
  • 測定環境:無響箱(測定距離確保型)
卓上ファンの騒音を測定するための無響箱と騒音計

この設備では、卓上ファン(音源)から、一定の距離を取った位置にマイクロフォン(受音)を設置し、卓上ファンから発生した音を測定します。騒音計で計測した音響データは、周波数毎に音圧レベルを表示します。

各項目について

無響箱卓上ファンが発生する測定対象音から-10㏈の箱内暗騒音を確保しています。
遮音層必要な遮音量に合わせて遮音層を設計しています
吸音層卓上ファンが発生する測定対象周波数から、必要な吸音層を設計しています。
マイクロフォン測定する音圧レベルに合わせた性能
ケーブル無響箱内外をケーブルで接続し、箱外の騒音計操作が可能です。
騒音計周波数分析機能付き
除振層無響箱設置環境の振動の影響を防ぐためのものです。
キャスター無響箱を任意の位置に運搬可能です。
アジャスター設置床のレベルに合わせて調整が可能です。

このように、測定を行う物の条件に合わせて、測定装置や測定環境を構築することが出来ます。当然ながら、測定物の大きさによって、必要となる部屋や箱の大きさが変わってきます。

音を測定するためには、静かな環境を作る必要があります。うるさい環境下では音の測定が出来ません。そのために、防音の技術が必要です。

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