技術情報

フラット機構付き遮音ドア

2021/07/13

無響室や防音室内は、内外でのアクセスが必要です。室内で重量物の音響測定をしたり、騒音発生源を搬出入することもあります。

ですが、基本的に遮音ドアは、ドア全周に密閉用のドアパッキンとその受けがあります。そのため、沓摺が搬出入の妨げとなる場合があります。

そのため、例えば重量物を台車で搬出入する場合は、スロープを取り付けるなどの手段が必要となります。ただし、スロープは重量物に耐え得る構造としなければなりませんので、必然的に重くなり、設置が困難です。

その問題を解消するために、当社では遮音ドアに「フラット機構」を長年採用しています。この機構により、無響室や防音室を設置する建屋床面からは一切段差が出ません。

フラット機構は、ドア内部に組み込まれたドアパッキンを床面に設置させることが出来る機構です。このことにより、ドア全周での密閉が可能ですので沓摺が不要です。

一般的には、映画館のドアなど、沓摺を設計出来ないケースでは「ドアボトム」を使用することが多いです。しかし、ドアボトムはゴムが降りるストローク分の「空洞」が出来てしまう点、ゴムが降りるための「クリアランス」がある点、長尺のドアボトムは降りるための力が平均にかかりにくく、吊元から戸先にかけて「密閉力の違い」が発生しやすいという問題があるため、ドアボトムを使用には遮音量の限界があります。

また、通常のスイングドアであればまだ設計は容易ですが、観音扉やスライディングドアの設計は非常に困難です。

当社では、独自の「フラット機構」により、スイングドア、観音扉、スライディングドア全てに対応しています。また、過去多くの無響室にも使用実績もあり、遮音量の高さは証明されています。

沓摺のある通常仕様に比較しますと、コストは掛かりますが、作業性が良いため重宝されます。

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