納入実績

【某メーカー様向け】製品音響測定用 組立式全無響室 吸音クサビBFW-T-500仕様

組立式無響室

某メーカー様に、既存建屋内へ設置する組立式の全無響室を納入しました。

本設備は、製品から発生する音を、周囲の騒音や室内の反射音の影響を抑えた環境で測定・評価するための全無響室です。

天井・壁・床の6面に奥行500mmの吸音クサビ BFW-T-500を配置し、クサビ先端間で約4,000×4,200mmの測定空間を確保しています。床下には除振層を設け、建物から伝わる振動の影響も抑えています。

納入設備概要

項目寸法
納入先某メーカー様
設備名称組立式無響室(全無響室)
室形式床・壁・天井を吸音処理した全無響室
主な用途製品から発生する音の測定・評価
設置形態屋内設置・床付き組立式

外形寸法

項目寸法
外寸約 W5,400 × D5,200 × H4,280 mm
クサビ先端間寸法約 W4,200 × D4,000 × H3,000 mm
防音ドア片開き(有効 1,800 mm)

クサビ先端間で4m以上の奥行きがあり、大きめの製品や、音源からマイクロホンまでの距離を取る測定にも余裕のある寸法です。

壁・天井の構造

外装

  • 鋼製遮音パネル

内装

  • 吸音クサビ BFW-T-500(奥行500mm)

鋼製遮音パネルで外部騒音の侵入を抑え、室内側の吸音クサビで測定対象から出た音の反射を低減します。

吸音クサビは、奥行きが長いほど低い周波数まで吸音できます。本設備では奥行500mmのクサビを採用し、低い音域まで反射の少ない測定空間としています。

防音ドアの吸音処理

防音ドアの内側にも、室内の壁面と同じく吸音クサビを配置しています。扉を閉じれば、扉面も壁と同じ吸音条件になります。

扉は4か所の蝶番で支持し、締付式のハンドルで閉じて気密を確保します。室内の床はクサビの分だけ高くなるため、出入口には鋼製のステップを設けました。

床構造

床面は、下から次の構造で構成しています。

  • 除振層
  • 鋼製遮音パネル
  • 吸音クサビ BFW-T-500
  • グレーチング

床面にも吸音クサビを配置しているため、6面吸音構造の全無響室となっています。クサビの上に歩行可能なグレーチングを設けることで、床からの反射を抑えながら、測定者の入室や測定対象の設置ができます。

床パネルの下の除振層は、建物の床から伝わる振動を絶縁します。周辺設備の稼働や人の歩行による振動が、固体伝搬音として測定に入り込むのを抑えます。

主な付帯設備

  • LED照明 ×9灯
  • 天井吊りアイナット ×6か所(マイクロホンや測定対象の吊り下げ用)
  • 100Vコンセント ×2口
  • ケーブル中継パネル(室内・室外)
  • 壁掛け空調機 ×1台
  • 「使用中」表示灯(照明スイッチ連動)×1台
  • 分電盤
  • 出入口用ステップ
  • 火災報知センサー(お客様指定品)
  • JIS箱 W940 × L640 × H1,530 mm ×1台

室内外に設けたケーブル中継パネルにより、マイクロホンや測定対象の配線を、扉を開けずに引き込めます。「使用中」表示灯は照明スイッチと連動し、測定中の不用意な入室を防ぎます。

設計遮音量と性能保証

JIS A 1417:2000に基づく設計遮音量を設定しています。

周波数63 Hz125 Hz250 Hz500 Hz1 kHz2 kHz4 kHz8 kHz
遮音量(32) dB40 dB46 dB50 dB56 dB60 dB62 dB61 dB

※63 Hzの( )内は参考値です。

完成後の性能試験で設定保証値に達しなかった場合は、保証値を達成するまで二次的な対策を無償で実施します。

本設備のポイント

  • 某メーカー様向けの専用設計
  • 製品から発生する音の測定・評価に対応
  • クサビ先端間 約4,000 × 4,200 mmの測定空間
  • 壁・天井・床を吸音処理した全無響室構造
  • 奥行500mmの吸音クサビ BFW-T-500を全面に配置
  • 防音ドア内側にも吸音処理を実施
  • 床下の除振層で建物からの振動を絶縁
  • ケーブル中継パネル、天井吊りアイナット6か所を装備
  • 組立式のため、将来的な解体・移設にも対応可能

ソノーラテクノロジーでは、測定対象、必要な遮音性能、測定距離、設置可能寸法などに応じて、無響室の仕様を個別に設計しています。

家電製品、電子機器、精密機器、自動車部品などの動作音測定や異音検査、静音性評価のための測定環境をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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よくあるご質問

Q. 全無響室と半無響室は何が違いますか?

A. 全無響室は床を含む6面を吸音処理し、反射のない自由音場をつくる部屋です。半無響室は床を反射面として残し、反射面上の自由音場とする部屋です。重量物や車両など、床に置いて測る対象には半無響室が向いています。ISO 3745:2012(JIS Z 8732)では、どちらの部屋についても音響パワーレベルの精密測定方法が定められています。

Q. 床も吸音する全無響室で、人や製品はどこに乗るのですか?

A. 床の吸音クサビの上に架けたグレーチング(格子状の床)の上を歩き、測定対象を置きます。本設備も同じ構造です。

Q. 吸音クサビの長さは何で決まりますか?

A. 測定したい下限の周波数で決まります。クサビが長いほど低い周波数まで吸音できるため、低い音を測る用途ほど長いクサビが必要になり、同じ外寸なら測定空間は狭くなります。本設備は奥行500mmのクサビを採用しています。

Q. 既存の建物の中に設置できますか?

A. できます。組立式は工場で製作した部材を現地で組み立てるため、既存建屋内への設置に向いています。本設備も既存建屋内に設置しました。解体・移設にも対応できます。

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