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ウレタン吸音材のデメリット
2021/05/21
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ウレタンスポンジの経年劣化
こちらの写真は、元々はライトグレー色であったウレタン吸音材が経年により黄変してしまった例です。黄変は紫外線等の影響により、白色やグレー色だったスポンジが黄色く変色してしまうことです。特に薄い色は黄変が目立ちやすいです。黒色など濃い色のスポンジは黄変しても目立たない場合があります。
ウレタンスポンジの中には、経年劣化が起こりやすいものがあります。特に、直射日光が当たりやすい環境や、空気中にさらされた環境下では、その進行具合が早くなってしまうこともあります。黄変以外にも表面がポロポロと粉状に脱落していくこともあります。内装吸音目的等でスポンジを空気中に暴露させる場合は、その環境に適したスポンジを選定する必要があります。
ウレタンスポンジの耐火性
ウレタンスポンジは国交省認定の不燃認定取得品ではありませんので、建築上内装制限が掛かる環境では使用出来ません。つまり、簡単に言うと燃えてしまうということです。
ウレタンスポンジの吸音性
連続発泡系、または半連続発泡系のウレタンスポンジにはある程度の吸音性があります。ただ、高い吸音性であるとはいえません。同等条件での吸音性試験データで比較すると、グラスウールやロックウールに比較すると劣ります。ただ、メラミンフォーム等はスポンジ系の素材でも高い吸音性があります。
以上のことから、ウレタンスポンジは経年変化がしやすい、燃えやすい、吸音性が低いというデメリットがあります。無響室や防音室の内装吸音材として使用する場合には注意が必要です。
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