技術情報
受注生産品は規格製品に比較して割高？
2023/05/04
- 無響室・防音室のソノーラ
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- 受注生産品は規格製品に比較して割高？
このグラフはソノーラの特定期間における「受注生産品」「規格製品」「OEM供給品」の売上高比率です。
ソノーラではウェブサイト上にも規格製品として、組立式無響室や防音ボックスなどを掲載していますが、ほとんどの案件は受注生産対応となっています。
受注生産品がメインである理由
対象となる音、環境により最適な対策は異なるためです。
騒音対策の場合
騒音を発生する機械など（音源）をカバーで囲い込み防音をする場合、音源の騒音レベル、周波数帯、目標減衰量／保証値に応じて最適なカバーの構造を設計します。最適というのは、最低限という意味にもなります。
例えば、80dBの音源にカバーで囲うことで、カバーの外側で50dBとするという条件があると、80-50=30dBを遮断する必要があります。この条件に対し、40も50も遮断することは過剰です。大は小を兼ねることも出来ますが、両者を比較すると後者が圧倒的にコスト増です。
特に、騒音対策は是正的意味合いがあり、投資対効果（ROI）の観点でも極力コストを抑えるべきである対策です。
つまり、コストをかけずに目的を達成するためには、ギリギリの設計が必要です。そのためには、音源や環境の調査をきっちりと行い、設計を行う＝規格製品ではなく必然的に受注生産品の対応となります。
騒音対策について
工場の騒音を対策したい
音響計測用設備の場合
前述の騒音対策と同様に、測定対象物（音源）の音圧レベル、周波数帯、測定条件などにより受注生産対応にて最適な設備を御提案します。
音響計測空間の構築について
開発製品の騒音を測定したい
受注生産品は割高？
受注生産品というワードは、規格外のため割高というイメージを持たれるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。ではなぜ、割高にならないのかを御説明したいと思います。
理由１：受注生産対応を前提としている
規格製品はあくまでも仕様や価格の目安として頂くために掲載をしています。また、ソノーラが適正価格でご提案することの証左ともなります。規格製品の価格が掲載されていることで、ソノーラから購入者の方に受注生産品の過剰な価格を御提案することが出来ません。（価格比較）
騒音対策や音響計測設備構築はシンプルではありません。規格製品といえど、受注生産対応を前提とした設定をしています。
理由２：完成品を在庫しているわけではありません
防音には企業毎にレシピがあります。遮音材や吸音材の組み合わせにより防音室や無響室が出来上がります。ソノーラでは、この材料構成をパーツとして用意しています。つまり、パーツのアセンブリにより規格品も受注生産品も作ることが出来ます。よって、設計の入口では両者はイコールとなり差がありません。
まとめ
ソノーラではお客様のニーズに合わせて１から製品を適正価格にて作ります。騒音対策や計測空間の構築について是非御相談ください。
SHOW ROOMソノーラ・ショールームのご案内
無響室・防音室メーカーであるソノーラテクノロジーでは、東京、静岡、愛知、兵庫を拠点に、全国対応が可能です。音響測定・調査・診断～設計製造・施工・保証迄の自社一貫体制です。また御殿場市の「富士山テクニカルセンター」には無響室・防音室のショールームがあります。実際に測定器を使用した状態で、当社製品の高い性能を確認いただきながら、独特の無響空間を体感することができます。またショールームの他に、当社紹介の映像、工場の見学も合わせて実施しております。国内にて無響室を無料開放している機関はほとんどありません。製品の購入を検討されている方、当社へ興味をお持ちの方、 一般の方、メディアの方など業務外での御利用も可能です。是非お越し下さい。
※現在、一時的に一般個人の方の見学予約を中止させて頂いております。御了承の程お願い致します。
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